金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 卒業・修了制作展2020
日常防災としてのモビリティ “SONAV”
- 重松将太
- 美術工芸学部デザイン科 製品デザイン専攻
古来から地震や台風などのリスクが高い、災害大国である日本。
しかし個人レベルでの備えは今日でも充分に為されていない現状がある。とはいえ、いつ来るかわからない「いざ」という時の準備を意識して行うことは難しい。そこで、災害に備える知恵を普段の生活の中に取り入れて実践することが「日常防災」の概念である。今回はこれまで災害に対して脆弱であった家財である、モビリティに可能性を見出した。
ーー“家のクルマが災害対応だったなら?” “SONAV”(=そなふ)は日常備蓄(ローリングストック)やアウトドアレジャーの拠点として活用する中で防災意識を高め、いざ災害が発生した際には家族の安全を確保し、避難生活を車内を活用し安心・安全に乗り切るためのパートナーとなるEV。つまり日常の動作が非日常への備えにつながることで「楽しく備える」、言わば、防災のエンターテイメント化である。
日本に住む人々への、暮らしとモビリティの仮説の一つとして提案する。