金沢美術工芸大学
第62回 美術工芸学部卒業制作展
n_day_m3 forest
- 中村直人
- 美術工芸学部デザイン科 視覚デザイン専攻
日本の一般的な森は植物、樹木、落ち葉といった要素で構成されている。森を構成しているひとつひとつの植物をタイル状に並べることで、人工的な空間に新しい森を出現させるインスタレーション。
この森は3つのパートで構成されている。
①グリッド状に配された植物群
②1/1スケールの構成要素
③森に落ちる陰
である。
回転をし続ける植物は音楽に合わせ、学名や分類を示す姿へと変化をする。森の中で目を凝らすと見えてくる葉脈の姿や微かに蠢く落ち葉といったものをこの無機質で人工的な空間の森で表すと、人が記号化し、細部まで分類しようとする姿と言える。
草は一本単位で採取。樹木は枝の一部(主枝・側枝)を採取した。音は日本各地の森で採取した音と植物自体が放つ音をポリリズムに組み込んだ。