卒展レポート

金沢美術工芸大学

第62回 美術工芸学部卒業制作展

  • 土-TSUCHI-
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土-TSUCHI-

和田実日子
美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻

「能登は優しや土までも」という言葉から私の卒業制作は始まりました。能登で言い伝えられているこの言葉には、能登の人はもとより土までも穏やかで温かい、という意味を持ちます。卒業制作のテーマを、珪藻土採掘場という一つの地域コンテンツを用いて「能登を持続可能な地域へと構築するための地域ブランディングの研究」としました。

珪藻土とは調湿効果や断熱効果のある自然素材で、珪藻土採掘場はそれらを掘るための地下にある洞窟です。珪藻土採掘場を持つ珪藻土加工会社と、醸造庫を必要としている地元焼酎蔵元がマッチングし、珪藻土場を焼酎の醸造庫として利用するという仮説を立て、研究を進めました。

焼酎のブランド「土-TSUCHI-」を提案し、①サービス、②ブランディング、③場作りの三方向からアウトプットします。珪藻土採掘場で醸造する焼酎に付加価値を与えると共に、能登の温かさや優しさを表現します。また、貯蔵庫まで足を運んでもらうための場を作ることで、焼酎や珪藻土への共感性を深めることができるのではと考えました。

土地のコンテンツをブランディングすることがその土地に愛されるブランディングであると考えます。地元企業同士が手を繋ぎ、新事業を展開することで地域ブランドの持続的な価値を創造し、地域の可能性を見出します。

作品一覧