卒展レポート

金沢美術工芸大学

第62回 美術工芸学部卒業制作展

  • 自然体験を大切にした都市型保育モビリティ
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自然体験を大切にした都市型保育モビリティ

小島弘嵩
美術工芸学部デザイン科 製品デザイン専攻

幼年期における自然での原体験は情緒や感性の土壌になり、その後の人生を豊かにすると言われている。しかし現状の保育の現場が抱える問題は多く、特に都市圏において「保育所不足」や「保育の需要」が遍在することから、園児にとって十分な環境が整っていないことがわかった。

2030年の都市部を想定し、モビリティを保育室として利用することで、子供たちを自然の豊かな場所へ連れ出してくれる新しい保育システムを提案する。これにより園児は、無限の遊び場を得ることで自然の中で自由に遊ぶことができる。その日どこへ行くかを楽しみに日々を送ることができる、新しい価値を持つ保育園になると考えた。

内装は木のぬくもりのある空間で構成し、床は布材を用いることでシーンに応じて形状を変化させることができる。外装は自然と調和した造形で、園児のやすらぎの場として機能する。定員は保育士10名と園児10名で、完全自動運転車を想定している。

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