金沢美術工芸大学
第62回 美術工芸学部卒業制作展
さよなら一等星
- 小林莉子
- 美術工芸学部デザイン科 視覚デザイン専攻
この作品は女性向けの恋愛シミュレーションゲームである、いわゆる「乙女ゲーム」と呼ばれるものです。従来の乙女ゲームは「キャラクターとの恋愛成就」がゴールとなりますが、この作品では「主人公の失恋」がエンディングとして描かれています。
近年ではこういったゲームを「第三者の立場から主人公を見守る」といった、映画を見ているような感覚でプレイするユーザーも増えてきました。そのようなユーザーに向けてなら、従来の「失恋=バッドエンド」という見せ方以外もできるのではないか、と考えたのが制作のきっかけです。
切なさを売りにした映画を見て登場人物を応援したくなるように、「失恋するとわかっていても、その人なりに悩んで告白を決心する姿」を私はとても魅力的なものだと考えています。失恋は、決して「ただ悲しいだけ」の題材ではありません。
今回制作したゲームはHPで配布しており、PC上でどなたでもプレイすることができます。ぜひ実際に遊んでみてください。