『コドナとオトモ』は自分の中に潜む子どもの心と大人の心の葛藤、成長を描いた漫画作品です。想像力豊かな子どもの心を持った少女、コドナと年齢と共に心も大人になってゆく少女、オトモ。ふたりの対照的な少女を主人公に物語が展開します。原物は16mに及ぶ縦長漫画で、鉛筆と水彩を用いた淡い世界観で描かれています。
自分は、子どもの頃は早く大人になってみたいと思っていました。けれど歳を重ねて知識が増えるにつれだんだんと見える世界は狭くなり、また、困難に直面するたび無理矢理子どもの自分を封じ込めることで、私は何にでも感動できる子どもの心を忘れていってしまいました。大人になった今でこそ、子ども時代が輝かしくてあの頃に戻りたい、子どものままでいたいと思うようになったけれど、今はもう大人にならなくては、前に進まなくてはならない…。
せめぎ合い葛藤する2つの感情を擬人化し、漫画で1つの物語にしました。