金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 第60回 美術工芸学部卒業制作展
刺繍と染色の融合とファッションの提案
- 大田 香
- 美術工芸研究科デザイン専攻 ファッションデザインコース
刺繍はそのものに魅力や彩りを与えてくれるもので、且つ縫う人の想いを込めることのできるものでもある。また、染色では自然から抽出した色を用いて、偶然性のある滲みや筆のタッチを活かし、服のデザインに取り入れた。ターゲットは流行に流されない、芯のある女性である。刺繍と染色が融合した繊細な表現と、女性らしいメリハリのある健康的な身体をより美しく見せるシルエットにより、女性の芯の強さと繊細さを表現した。
また、現代のファッションの中には様々な犠牲の上に成り立っているファッションがある。誰かが犠牲となる代わりに自分の利益を手に入れることをしたくはない。この現状をふまえ、「関わるすべての想いを大切にし、服を長く愛すること」を目指し、制作に取り組んだ。