愛知県名古屋市にある「鳴海配水場」は、浄水を溜めておき、蛇口がひねられるたび各家庭に水を送るための施設です。高台にあり人の立ち入りが禁止されているこの場所は、家庭の水をきれいに保つシンボルである一方で、まちの大きなデッドゾーンでもあるという二つの側面を持っています。

そこで市民に開放された新たな施設としてリデザインし、より親しまれる存在になることを目指します。この施設が「鳴海の小高い水の丘」を意味するNARUMI WATER KNAPです。

年に数回公開する見学施設を設けることで水をきれいに保つシンボルとしての価値を高める一方、いま鳴海地域に必要な公共施設を併設することでデッドゾーンの日常的な開放を試みます。