金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 第60回 美術工芸学部卒業制作展
美大らしいサイン
- 中内 萌木
- 美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻
金沢美大では迷子をよく見かける。多くは外部の人や新入生、イベント時の来客者であり、トイレの場所さえわからずに困っている姿を何度も見た。原因は明らかで、美大にサインや案内がないからである。
自身の最後の制作でユーモラスに美大らしいサインの提案ができないかと考えた。提案内容は大きく3つであり、サインそのもの(HASAMERU SIGN)と、立体によるマップ(SOLID MAP)、紙によるマップ(PAPER MAP)。
制作する上で参考にしたのは美大生や外部の人約80人の意見である。過ごしているからこそ訪問したからこそ思う問題を忠実にヒアリングすることでよりシンプルで求められているアイデアを探した。はさめるサインは日常にも、イベント時にも使える。最低限の誘導をハード部分で表記し、ソフト部分で非日常の誘導を賄うことができる。