金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 第60回 美術工芸学部卒業制作展
浮かぶキャノピー -日陰を運ぶ大きな風船-
- 早川 真央
- 美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻
夏に野外で開催されるフェスやイベントで、参加者が暑さをしのぐための日影を作ることを目的とする、新しいサービスの提案。
増加傾向にある野外イベントの問題点として、日中の強い日差しから身を守る場所が少ないということが挙げられる。
そこで、ヘリウムガスを充填したバルーンを屋根とした、人工的な日陰を提供する。
このバルーンは、参加者が自分の好きな場所に日影を移動させたり、状況に合わせて組み方を変えられるなど、今まで配慮の届かなかった様々な状況に対応する。バルーンの形状は雲をモチーフとしており、浮かんでいる姿が空に重なり、風景としてユーモラスになるなど、夏の季節を演出する役割も果たす。
本サービスは限定された敷地内を想定しているが、将来はドローンと組み合わせた自律制御による発展や、一時的に混むバス停での簡易屋根など広く公共空間での活用も期待できる。