金沢美術工芸大学
金沢美術工芸大学 第60回 美術工芸学部卒業制作展
TRI-ARC 若者が安心して所有できる3輪モビリティ
- 山﨑 嵩弘
- 美術工芸学部デザイン科 製品デザイン専攻
「若者の車離れ」が囁かれ始めてから、車は自らのステータスを示すものや楽しむものではなく、移動する道具へと価値観が変化しつつある。普通車規格でも、自動車をリーズナブルに維持することができないかと着目したのは、「小型自動三輪」という区分である。この規格の特徴として、「維持費が軽自動車よりも安い」「規格となるサイズが軽自動車よりも大きい」という点がある。今回の提案は、普通自動車規格でありながら、基本的な維持費である各種税金、自賠責保険が軽自動車よりも安く、パワートレインを電力に設定することで燃料費を大幅に削減することができ、若者が自動車へアプローチしやすいコンセプトとなっている。スタイリングに於いても、ユーザーの所有欲を満たすスペシャリティクーペを彷彿とさせるスピードシェイプに、後輪部分の三輪自動車の特徴的なスタイルを融合することにより、全く新しい、且つ親近感の湧くデザインを目指した。