子どもにとって外で遊ぶことは感性や創造力、みんなで遊ぶ楽しさ等の社会性を育み、体も強くする重要な役割を果たしている。今日のあそびを考えてみると、遊具の減少やテレビゲームなどの遊びがより魅力的になってきているため、子どもが外で遊ぶ時間は減少傾向にある。そこで、子どもがめいいっぱい外で遊ぶことができる環境を考えてみることにする。日常生活において子どもたちが意図せずに遊び場と変えている所は多々ある。偶然遊び場となっている場を抽出することによってこどものあそびをアフォーダンスするような新たなあそび環境を考えた。あそび場の外観は、人に好奇心を持たせ、体を動かし頭を使いたくなるように、連続、光、曲線と山をキーワードに四角錐の山々を制作した。そこに抽出したあそびを埋め込む事で、遊具としてしっかりとした形態を持ったものではなく、偶然遊びたくなるという演出をした。自然の起伏の中に様々な材質でできた山々が混在し、光がもれる空間。子どもも大人も様々な材質から、動きや変化を発見し自由に体を動かしたくなるだろう。
|