今の世の中で使われている電動車いすは機能むき出しの無骨なものになっている。しかし、障害者にとって毎日の生活に必要不可欠な車いすが無骨なもので良いのか。人は皆、好きな靴や鞄、服 etc.を身につけ生活することで、それが活力となり豊かな生活を送っている。同じように障害者にとって足とも言える車いすも、乗ることでワクワクするようなものであるべきである。その考えのもと、機能とデザインの融合した電動車いすの提案をする。デザインの提案で今回注目したのはスタイリング。スタイリングのテーマとしてはBGMや観葉植物のような存在をイメージし『さりげなく存在し活力を与える』とした上でスケッチを始めた。障害者の方へのインタビューから必要性を感じ改善された点としては簡易充電、漏電防止、ミラー、視線の高さ、である。今後の課題としては、より『人』をベースに車いすの提案をすること、また社会保障制度による車いすの給付制度を踏まえた上で現実性のある提案をすることが挙げられる。
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