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金沢美術工芸大学 武蔵野美術大学 千葉大
LGと武蔵野美術大学の取り組み
この研究は、LG Electronics Japanと武蔵野美術大学が行った、“マテリアル”という切り口から、ワンセグケータイの製品デザイン提案を行う取り組みである。

本来、武蔵野美術大学のプロダクトデザイン教育では、まず生活者があり、そしてモノが成り立つという、
「ライフスタイルデザイン」を基本においている。

しかし今回のテーマは「素材」から発想するため、まず素材に着目しアイデアへ発展させる過程においてライフスタイルへと結びつけ、形に落とし込んでいくという「逆手順」のプロセスがとられた。
 担当研究室:工芸工業デザイン学科/ID研究室

 対象学生:IDコース4年

 期間:2007年4月から13週間(前期期間中)

 テーマ:「マテリアル」

 携帯電話の外観マテリアル(素材)、テクスチャー
 (手ざわりの感触)、機能演出(光パフォーマンスなど)の
 研究を踏まえ、新しい使用感覚の携帯電話のデザイン提案を行う。

研究テーマ


研究テーマ


研究テーマ


研究テーマ

[Phase1]
Orinentation

今回のテーマは「素材」から発想するため、まず素材に着目しアイデアへ発展させる過程においてライフスタイルへと結びつけ、 形に落とし込んでいくという「逆手順」のプロセスがとられた。

[Phase2]
Meeting in Akasaka Tokyo

授業で9名の生徒が各々1~2案提案し、合計15点のアイデアスケッチを発表し プレゼンテーションに望んだ。会場はLG Electronics Japan本社 (港区赤坂)。その後、LGより5案に絞りこまれた。

[Phase3]
Meeting in Akasaka Tokyo

選定された5名の学生は、提案を再度ブラッシュアップした。 5案の中から2案に絞りこまれた。

[Phase4]
Final Presentation in LG Seoul

5点の内、2案を韓国ソウルのデザイン経営センターで発表。(7月20日) 学生たちは英語でプレゼンテーションを実施。最終2案は、他校のデザインと共にLGに帰属する意匠登録契約が 結ばれるに至った。


2案のモックアップ
作品1

【作品名/制作者名】
SEDIA/遠藤麻美、小山崇

【マテリアル】
カジュアルチェアーに見られる革クッション

【キャッチ】
心地よい感覚の携帯電話(肌に触れる革の感触)

【素材の発露】
重厚な革ソファー

【評価】
外観のみに素材感を施した横並びのデザインと違い、ケータイの内側に皮革クッションを忍ばせ、指や肌への感触に配慮したユーザーへの心使いは素晴らしい。また、柔和に光る革素材のテンキーとタイポグラフィーは、全く新しい先進的なイメージだ。
(武蔵野美術大学・中原教授)

硬い、そして軟らかい素材感を組み合わせ、細部で貼り合せた様な形状は、ある方向からは内部を守りつつも別の角度からはフォルダ形状を開けやすく、且つ軽快さを併せ持ったものに落とし込めている。素材感の対比を表裏一体で表現出来ている。
(LG Electronics Japan日本デザイン研究所 森所長)




作品2

【作品名/制作者名】
COSME/野口由希、 田中祐貴

【マテリアル】
化粧品ボトルの美しさ(上品な清潔感)
厚めのガラスから透けて見えるクリア感(高級感)

【キャッチ】
女性を引き立て、気持ちを高めてくれる携帯電話

【素材の発露】
マニキュア

【評価】
その素材フォルムと機能は、ただ美しいだけではない。 女性のしなやかな操作・振る舞いを引き出すもので、昨今のせわしいケータイ操作と周りへのマナーを見直すデザインだ。
(武蔵野美術大学・中原教授)

モチーフが何であったか直接的に分かってしまうが、焦点を当てた素材本来の良さは何なのかをミクロの目、マクロの目で 見通すことで更に突っ込んだ魅力的な提案にすることが出来たのではないかと考える。
(LG Electronics Japan日本デザイン研究所 森所長)


武蔵野美術大学より総評

【武蔵野美術大学・中原俊三郎 教授 より総評】

学生達は、デザインプロセスの逆手順に一瞬戸惑いを感じたが、結果的に若者のケータイ価値・ライフのエッセンスが盛り込まれ、武蔵美らしい特色あるユニークな提案に仕上がった。また、韓国の最終プレゼンテーションでは自ら英語で披露して訴求力の高い発表を行い、堂々とした印象だった。


LG Electronics Japanより総評

【LG Electronics Japan日本デザイン研究所 森所長 より総評】

武蔵野美術大学は素材感という、学内でデザインのカリキュラムに取り掛かり始めるプロセスとは異なったアプローチに対して難しさを覚えたかも知れないが、最終的には非常にインプレッシブな構成の提案にまとめ、完成度を高められたのではないか。



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