「クリエイティブデザイン学科作品データベース（以下作品DBと記載）」は、学生の制作活動を支援することを主な目的として開発されたWebサイトで、2002年度からリニューアルをしながら運営され続けている。しかし、その実態を見ると、強制されることで少しずつ登録作品が増加しているが、自主的な登録はあまり見られない。また同様に、自主的なサイト訪問および閲覧も見られないという問題を抱えている。
本研究の目的は、作品DBの管理者が利用者に対して作品DBに関する情報を能動的に伝えることにより、訪問者と作品登録者を増加させること、および作品を参考にするためのより良い環境を作ることである。そのために、他コミュニティサイトを参考に以下の3つの実装、実行を行った。

1．作品DBリニューアル：階層構造が深い、作品一覧の表示される件数が少ない、作品を動画形式で登録できない、登録を行うフォームの情報が乱雑に配置されている、評価は専用ページからでしかできない、といった問題を是正した。
2．通知型メール：登録した作品が他の学生に評価された際に送信されるメール。PCおよびスマートフォンデバイスで正常にHTMLメールを表示できる「レスポンシブEメールデザイン」で制作した。
3．編集型メール：登録作品からテーマに合わせてピックアップし、紹介文と共に学生に送信するメール。メールマガジンと同様のものであり、管理者が作品情報を編集し、手動で送信を行う。