卒展レポート

東北工業大学

東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展

  • 観光地の魅力を体感するためのツール
  • 観光地の魅力を体感するためのツール
  • 観光地の魅力を体感するためのツール

観光地の魅力を体感するためのツール

藤澤 知紘
ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 エクスペリエンスデザインコース

東日本大震災の影響により東北への観光客数が減少している。同時に観光地のアピールも盛んになったが、宣伝方法はパンフレットや観光雑誌といった表現に留まっている。それらは文章や写真により詳細な情報を伝えることが可能だが、観光地の雰囲気や臨場感といった魅力を伝えきれていない。そこで、「ヘッドマウントディスプレイ」を使用した観光体験ツールを提案した。対象として、日本三景の一つである宮城県松島町を選んだ。
このアプリケーションは、松島の観光促進と、さまざまな理由で現地に行けない人への擬似的な観光の提供を目的としている。また、実際にそこへ行ってみたいという「動機」を作り出す。

[ヘッドマウントディスプレイを使用する利点]
バーチャルリアリティーに特化したヘッドマウントディスプレイを使用することにより、現実に近い臨場感や雰囲気を伝えることができる。使用者は無意識的に頭を動かし周囲を見渡す行動をとる。これにより現実で行う観光に比べ、本来注目されることのない、隠れた魅力の発見にもつながる。

[製作技術]
3Dゲーム製作ソフト「Unity」を使用し製作を行った。人間の目と同じ視点(60~70mm間隔に離れた二つの視点)のカメラを球体の中心に配置し、球体の表面に360度映像を貼り付けることで、ヘッドマウントディスプレイを利用し360度の視点で映像を見ることができる。

作品一覧