東北工業大学
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科 卒業制作展
デジタルモデリング技術を用いた 靴のデザインとオーダーシステムの提案
- 櫻井 晴佳
- ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザインコース
靴を購入する際には、フィット感と見た目の好みの両方を基準に選ぶのが一般的だろう。しかし、足の形は人により様々で、単純にサイズを合わせただけでは満足のいくフィット感を得られない。外観についても、素材や色の組み合わせなどの細かいこだわりに応えるデザインに巡り合えることは少ない。オーダーメイドの場合当然価格は高く、完成までに採寸のために何度も店に出向かなくてはならない。そこまでの精度と高級感は求めないが、既製品では満足できないという人は多いのではないだろうか。近年普及してきた3Dモデリング技術を上手く活用することで、上記の要求にある程度応えながら、低価格・短納期を実現する気軽な買い物システムが作れるのではないかと考えた。本研修ではそのような販売システムと靴のデザインを提案する。
[販売システム概要]
発注者
①専用のアプリからアクセス
②アッパーのバリエーションから好みの組み合わせを選ぶ
③指定されたアングルの足の写真を撮影
製造・販売者
④足の写真から足の3Dデータを制作
⑤④のデータからベースを制作
⑥選択されたパーツをベースに取り付ける
⑦靴底をゴム素材でコーティングし完成
⑧発注者へ配送
[靴のデザイン]
a.ベース:発注者から送られた3Dデータをもとに設計し成形。
b.アッパー:つま先、足回り、かかとのパーツごとに色や素材のバリエーションを用意。
c.ソール:ベース下面にゴム素材で成形する(バルカナイズ成形)。