大阪工業大学
大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第10回卒業作品展
ココロネのディアローグ
-新しいアートセラピーへいざなうインタラクティブアート-
- 古川菜帆
- 建築デザイン研究室
ストレス社会と呼ばれる近年において、精神面に負担を感じる人が増えてきており、問題になっている。現実的な日々の中で、自分を殺し言葉を飲み込む私達に“自分と向き合う場・向き合う方法”が必要なのではないだろうか。これは心労を癒す作用があるアートセラピーの概念に、インタラクティブ性を加え、誰でも気軽に体験することが出来る新しいアートセラピーの提案である。「気づき」を得るゲシュタルト療法を元に、以下のような体験を行う。
ここは、人ひとりしか入ることが出来ないあなただけの空間、目の前にはあなた自身を抽象化したモノが立っている。気にかけている事について対話をしてみよう。空間から出た後は、中で感じたことについて書き出し自由に自己表現をして客観視してみよう。この空間は、琵琶湖の水を常に浄化し美しさを保つヨシで形成されている。体験者の心をも浄化する事を願って…。
あなたはここで何を思うだろうか。この空間の中では自分の為に、心の為に向き合ってもいいだろう。自分を見失わないように。
(伊倉泰賞)