大阪工業大学
大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第10回卒業作品展
Sound Wave Chair
-高齢者の”聴く”をサポートする椅子-
- 治田健太郎・田中力
- 環境デザイン研究室
椅子にスピーカーが付いているものではなく、椅子自体をスピーカーとして響かせる。椅子でありスピーカーである新しいプロダクト、それが『Sound Wave Chair』である。
使用例:祖父の家のテレビをつけた時、音が大きいと思った事はないだろうか?これは高齢者と若者との音量設定の差によるものだ。Sound Wave Chairを使えば、テレビから離れた位置でも快適に音が聞こえる。使用者にとって適切で快適な音量を提供できるので、過剰な大音量設定やそれによる騒音抑制ができる。(Bluetooth使用)
椅子のデザイン:従来の段ボールは箱型で表面を見せているが、Sound Wave Chairは積層型で断面の波形状を見せている。縦に切る場合と横に切る場合の切り口の表情の違いをデザインに活かした。
なぜ積層型にするのか:段ボールは単板では木材より振動し、大きな音を出せるが、大音量になるにつれて音割れしてしまい音のクオリティが下がる。しかし積層型にすることで強度が増すので振幅が制御される。よって音割れは解消され、音のクオリティを保ったまま音を大きくできる。
(インテリア部門賞)