大阪工業大学
大阪工業大学 工学部 空間デザイン学科 第10回卒業作品展
織り成す日常
ー天王寺における駅の新しい活用の仕方ー
- 石田美優
- 建築デザイン研究室
近年日本の都市開発の中心にあった駅が見直され、画一化が問題視される。高度経済成長期において効率化優先で建設された駅は、多種多様な人々を内包する現代において異質に映る。「社会」を写してきた駅は、新たな時代のニーズをどう写し取り、どう変化するのだろうか。
敷地は近年再開発が進み、歴史的な街並みと下町情緒ある風景が漂白されつつある天王寺。一日平均14万人の人々が利用し、さまざまな人々が行き交う。しかし、大阪第三の繁華街としての開発が期待される天王寺の街と裏腹に、駅は時代の流れに取り残されつつある。そこに街の中心にある駅を起点とした天王寺の街を写し、紡ぐ場を提案する。
(建築部門賞)