武蔵野美術大学
平成28年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
光の虚像
- 大澤 欣生
- デザイン情報学科
シャボン玉の軌跡をテーマとして制作した。
シャボン玉は明るい時間に撮影した写真と夜中に光を当てて撮影した写真とでは見えてくる色が異なっている。また、カメラのシャッタースピードを遅くすることでシャボン玉特有の動きを光の軌跡として表現するができる。
この軌跡は実際に目で見るよりもファインダーを通して見た方が面白い形をしていることに気がついた。シャボン玉の薄膜に光が当たることで様々な色が映し出される薄膜干渉という現象がある。
この薄膜干渉によって作り出される偶然の色とシャボン玉の軌跡。光を当てたことで浮かび上がるその形・色・線は綺麗な虚像だった。