卒展レポート

武蔵野美術大学

平成28年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展

  • #023061
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#023061

脇野 あや
日本画学科

雲肌麻紙という和紙を使用した。雲肌麻紙は昭和に入ってから作られ、それ以前の時代にはなかった、絵具を厚く塗り重ねることのできる強度と柔軟性を持つ。

私は、厚塗りの表現に適しているとされる雲肌麻紙の、そのものの質感に魅力を感じる。粒子の細かい、薄い絵の具の層によって紙の表面を感じとれる画面を作った。滲み止め加工前の「生」の紙を使い、表面をこすることであらわれる繊維「ももけ」を絵の中に落とし込んだ。表面に複雑な凹凸ができ、描くときの水の流れに新たな表情が生まれた。

日本画ならではの、天然の素材や水の動きといった自然の力を利用して、絵を描くというプリミティブな行為を現代においてもなお続ける意義を見出だしていきたい。

作品一覧