武蔵野美術大学
平成28年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
日本独特の空間性を探る
- 安倍 弘晃
- 芸術文化学科
今回の卒業制作では日本独特の空間性に着目し、制作を行った。
建築やインテリアや近接距離学といった諸領域から「日本的空間」を考察し、現代における新しい日本的空間の表現を計画した。
研究の過程で日本的空間における最大の特徴である外部と内部が緩やかに関係し合い連続性を持つ点に注目した。素材としては透過性のある7mmのスチレンペーパーを用いて制作を行った。
基本構造は日本独特の模様である「格子柄」を用い、10cm×10cmの正方形とした。4層とすることで構造的な安定性を高めると共に、光のグラデーションを表現した。
自らの動きに合わせ壁面の様相も変化する。
光や時間帯によって多様に変化していく空間は外部と内部の境界線を曖昧にしてくれるのではないかと考える。