心拍パターンをはじめ、指紋、DNAなど、生命に伴う情報は、コントロールできない。しかし、それらを個性のようなものだと捉えてみると、その不自由さゆえの、濃度の高いパーソナリティーがそこに感じられる。一つの生に対し、一つ。私はそれを「個生（こせい）」とよんでみた。

「Pattern Per Heart」は、固有の心拍パターンという「個生」を楽しむプロジェクトである。普段、聴くことのない自分の心拍パターンが目の前でテキスタイルパターンとして視覚化される。個性を楽しむ「ファッション」を媒体に、あくまでも気軽に自分の中にある「個生」を楽しんでほしい。