武蔵野美術大学
平成28年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
蛙が時間軸にのまれるのはエンドレスに海が井であることを知る為
-ペラペラで明確な月-、-月が“月”になる-、-“月”と“月”が出くわす-
- 濵田 千晴
- 日本画学科
憧れの対象に向かう一人の人を表した。その憧れの対象を画面上では月に置き換えた。三枚の絵が連なり、右から左に流れる時間軸において主人公は対象に近づいていく。遠くから見ると美しいのみであった対象は近づくにつれ様々な表情をみせる。その中で主人公を落胆させることもあるであろう。それでも諦めなかった主人公は一人の答えを手にする。ただそれは一瞬であったようで答えは主人公の手からこぼれ落ちる。答えを失いそしてまた主人公は対象に向かう。その時対象はより具体的になり、対象に向かう過程も以前とは違ったものになるはずだ。