東京工芸大学
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2021
Blooming
- 吉田 凜之介
- 芸術学部 インタラクティブメディア学科
この作品は花と花火、2つのモチーフを組み合わせて、花火を育てるような感覚を表現することをテーマとしたインタラクティブアート作品です。
花火は現実に存在している花を模した形をしています。3つ用意された黒い箱からは、それぞれ「春」「夏」「秋」に咲く花を模した花火を見ることができます。黒い箱上部に漏斗があり、その中に水を注ぐようにジョウロを傾けると、植木鉢の中に光が零れていく映像が映し出されます。しばらく注ぎ続けると、まるで植物が芽を伸ばして花を咲かせているかのように花火が咲きます。
本来の花火とは、火薬を爆発させた時の音や色を演出するものですが、植物が水や日光によって栄養を育むような有機的な現象に置き換えることで、本来空を見上げて鑑賞するものを手元に感じ、育てるような感覚に面白みを感じ、制作に臨みました。