東京工芸大学
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2020
ARCHITECTURE
- 笹彰仁
- 芸術学部 アニメーション学科
芸術家や、アーティストの本来の役目というのは
普段「空想」「妄想」「想像」と呼ばれている
「あの世」とのハブだと私は考える。
確実に在る、どこかの世界の存在。
架空と呼ぶにはあまりにも確実な、自分だけがアクセスできた“何か”。
そしてそれを自らの五感を介して伝える。
それこそが表現者の役割だと私は思う。
これは、ユングの元型論を元に
今まで私がアクセスできた、一片の表現に試みた作品である。
前世、今世、来世。そして先祖、遺伝子。
地球が始まる前から、宇宙が始まる前から
確実に連綿と続いてきた自らのバックグラウンドが「有る」ということ
その履歴は自分の唯一の肉体の中に
血肉となって存在しているということ。
その履歴はファンタジーではないということ。
それを少しでも感じてほしいと思う。