卒展レポート

東京工芸大学

東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2020

  • 「清水次郎長」生誕200年のプロモーション
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「清水次郎長」生誕200年のプロモーション

岡村芳希
芸術学部 デザイン学科 グラフィックデザイン領域

私の地元である、静岡県静岡市の英雄「清水次郎長(しみずのじろちょう)」は2020年で生誕200年を迎える。そこで“次郎長生誕二百年”と題し、次郎長を全国にアピールするべく、次郎長にまつわる情報をイラスト化、テキスト化し、アイテムを展開した。また、実際の茶箱をリユースして、サインも制作している。

次郎長とはどんな人物で、なぜ英雄と呼ばれるようになったのか。例えば、静岡がお茶の国と呼ばれるようになったのは次郎長がいたから…など、次郎長について知れるだけでなく、静岡市の今につながってくるようなことを知ることができるアイテムをデザインした。

次郎長が生まれた家が「清水次郎長生家」として今も静岡市に国登録有形文化財として残っている。私は現地に調査に行き、従業員の方に、「もっとこうなってほしい」と思うことはありますかと尋ねた。すると「次郎長は過去に侠客・渡世人としての顔があったが故に、そこだけが切り取られてしまい、アウトローとしてのイメージが強く残ってしまう。私たちは、明治時代以降の渡世人稼業から足を洗い、(静岡市にある)清水港の発展のために尽力していた次郎長などをもっと知ってほしい。」そう仰っていた。そこで私は、次郎長の功績を伝えるとともに、脱アウトローを目標に、「親しみやすい次郎長」の人物像をつくろうと考えた。

制作物:ロゴマーク、静岡茶葉のパッケージ、日本酒のパッケージ、お守り、茶箱のサイン

作品一覧