東京工芸大学
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2016
キャンディアの迷路カフェ
- 小池 真弥
- 芸術学部 ゲーム学科
このゲームは、「コミュニケーションをとることが不可欠で、それを楽しむ」ということをテーマに制作した、協力アクションゲームです。ゲームの内容は、2人のプレイヤーがそれぞれのボールを転がして、別々のルートから同じゴールを目指し、両プレイヤーともゴールにたどり着けばクリア、というシンプルなものです。ただし、プレイヤーは自分のゲーム画面しか見ることができないため、お互いの状況は視覚的にはわかりません。プレイヤーが行えることは「自分自身のボールを転がすこと」と「ステージを回転させること」という2つのアクションのみです。ボールを転がす操作は各プレイヤーが持つ専用のコントローラーで行うことができますが、ステージを回転させる操作をするコントローラーは1つしかないため、お互い譲り合って使わなければなりません。
お互いの状況が見えない中、自分勝手にステージを回転させるコントローラーを使って先に進もうとすると、もう片方のプレイヤーは先に進めなかったり、ステージから落下してしまったり、といった不都合があるかもしれません。そのため、それぞれのプレイヤーが、自分が今どんな状況で、どうしようとしているのか、ということを会話によって伝え合うことが、ゲームをクリアするためには非常に重要となっており、そこで発生するコミュニケーションが楽しさに繋がると考えています。