東京工芸大学
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2016
お風呂+家具=コミュニケーション
- 武内 賢太
- 芸術学部 デザイン学科 ヒューマンプロダクトコース
ここ数年、若者のいじめ・自殺のニュースが絶えない。尊い命を追い込んでしまう環境以前に、その状況に気づいてあげることのできない家族間のコミュニケーション不足が問題であると考えた。
それを解消するための手段が「お風呂+家具」。人は胎内から産まれゆりかごで育ち毎日お風呂に浸かる。そういった包み込まれるような“環境”を好み、リラックスする。リラックスすることでコミュニケーションを円滑にする。幼い頃、お父さんやお母さんとお風呂に浸かり、今日のこと、友達や学校のことを話す。その貴重であったはずの“環境”を忘れてしまわないよう生活空間に落とし込むことで、リラックスできる“環境”を家族・恋人と共有することができる。
しっかりとした背もたれがあなたを包み込み、クッションの素材や柄で季節を彩る。またお気に入りのクッションを入れることで新しい家具に親近感を持たせる。
今までにないソファのカタチは、新しい価値観と“あたりまえ”をつくる。
人が無意識の領域で記憶している経験を“モノ”に落とし込み、“コトがら”を生み出す。その“コトがら”が現代の問題解決のきっかけづくりの役割をする。
“モノ”を通して“コト”づくり。