岡山県立大学
板金加工を用いたセミオーダースツール
中島裕樹/ デザイン学部デザイン工学科プロダクトデザインコース
現在社会は大量生産大量消費の社会構造から少量多品種適量生産へと変化を起こしている。その代表的なものがメディアで取り上げられる機会も多い3Dプリンターである。そこで、町々にある鉄工所が消費者に近く個人に合わせたコンシューマープロダクトを制作するのに適していると考えた。
しかし、下請け中小企業として仕事をしている鉄工所がコンシューマープロダクトを制作するには様々な課題がある。
そこでどのような製品を制作すればよいのか研究を行い、スツールを題材として製作を行った。
その際、見た目の課題であるエッジに注目し従来の機械加工による均質なエッジから、一部手加工を行うことにより均質でないやわらかな質感を持ったエッジを作り出した。これにより板金加工でありながら質の高いコンシューマープロダクトとなり得る製品の製作が出来ることを示した。