女子美術大学

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私の一部、一部の私

私の一部、一部の私

坂井 小陽 / 芸術学部絵画学科洋画専攻

私は街に育ちながらも、街の様子はいつも上空からうかがっていた。

それは想像でもあるし、実際に地図帳を開き、記号のような街を見ていた。街の隅々まで行きわたる道路は、私の体内を走っているようにも見えた。手を伸ばし触れてみると街は冷たく、しかしすぐに暖まった。

指でなぞると記憶がよみがえり、なぞった所から街が腐食していくことに気が付いた。

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