卒展レポート

岡山県立大学

岡山県立大学デザイン学部デザイン学研究科 卒業・修了制作展2016

竹による儀式空間

竹による儀式空間

片山 静
デザイン学部 デザイン工学科 建築デザインコース

日本の文化を育み、日本建築の名脇役として活躍してきた竹。草とも樹木とも違う竹を人々は特別視し、魅了されてきた。
そして様々な神事の依代として崇拝されたのだが、形式だけが受け継がれ、現代の日本ではその心を忘れつつある。信仰心を無くした人々は次第に整備を怠り、放置竹林が問題となっている。
竹の有効活用が望まれているが、ただ活用するだけでなく竹に対する神秘性を感受する心を取り戻すことが大切である。つまり、様々な神事によって聖(神)と俗(人々)の架け橋となってきたことを再認識する儀式空間を構成する。
自生している竹を味わいながら神事を行うことで、竹の意味、強さ、美しさを今の世に伝えていく。

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