卒展レポート

岡山県立大学

岡山県立大学デザイン学部デザイン学研究科 卒業・修了制作展2016

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灯りのしるべ

松平 滉太
デザイン学部 造形デザイン学科 ITコンテンツデザインコース

リアルな表現を求める傾向にある日本の2Dアニメーションにおいて、“撮影”と呼ばれる工程でのコンポジットワークの重要性は高まっています。この工程でカメラレンズの特性を表現することで、どのような演出効果が得られるのか検証しました。結果、物理的に正しいレンズ表現は通過点に過ぎず、映像作品としてより自然に見えるよう調整する必要性を明らかにしました。そして、この結果をもとに、8分30秒の短編のアニメーションを制作しました。「過去との決別」をテーマとし、主人公の心情を追った脚本を制作しました。そして、絵コンテの段階でどのカットにレンズ表現を用い、演出意図を付加するか吟味しました。また、様々なレンズ設定を試みるため、現実味を帯びたシーンや、回想のシーン、空想のファンタジー要素の強いシーンなどの複数の要素を含んだ内容にしました。

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