子供の食育絵本に有効な要素について探るため、絵本が子供に与える効果に関する文献や、既存の絵本の事例を元に研究を行った。その結果、ARを用いて調理による食材の変化をアニメーションで表現するというしかけを考案した。「じゅー じゅー」などの擬音語が記載してあるイラストがARのトリガーとなっており、擬音語とイラストから食材の変化を想像しつつ、ARによってその変化をアニメーションで見ることができるようになっている。そして、そのしかけを取り入れたAR絵本３冊を制作した。読者には主人公のくいしんぼう3兄弟と共に料理を疑似体験することで、料理の作り方を学び、料理を通した人とのコミュニケーションの楽しさに触れてもらいたい。そして、この絵本が読者が料理に興味を持つきっかけになればと考えている。