桑沢デザイン研究所
折々の扉
スペースデザイン専攻(内田 繁ゼミ)
扉+棚=<変化>
そのとき折々、四季折々、その人折々
住宅の玄関扉に飾り棚のような機能を足し、ものを置いたとき、置き換えたときによって玄関の趣が変わる扉。
生活していく中のそのとき折々に変わって行きます。
めまぐるしい日々の中、些細な変化に気付きにくくなった現代社会。
日常の変化に気づくこと、日常で変化を楽しむことが心の豊かさ<弱さ>に繋がるのではないでしょうか。
忙しく出掛けるときでも、疲れて帰ったときでも、毎日必ず使う玄関扉。
その玄関扉に変化を楽しめる仕掛けがつくれたら、と思いこの扉を考えました。
住んでいる人が玄関をかざり、変化させるのを楽しみ、近くに住む人がその変化に気付き楽しい気持ちになる、<変化を楽しむこと>が内側から外へ繋がって、何気なく歩く道の趣も変わり、この扉が街に並んだとき、街並みさえもどんどん変わってゆく、そんな扉があったらめまぐるしい日々も変化を楽しみ、豊かに暮らすことができるのではないでしょうか。