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産学連携 大学などの教育機関と民間企業が連携して行うデザイン開発プロジェクト

「金沢の水」プレミアムボトルのデザインと商品化の研究

金沢美術工芸大学

リアリティある社会連携プロジェクト 2012

2013/10/30 UPDATE

CASE 1

「金沢の水」プレミアムボトルのデザインと商品化の研究

委託者:金沢市企業局
参加メンバー:デザイン科(製品デザイン専攻/視覚デザイン専攻)

平成22年度、金沢市企業局との連携研究でデザイン提案した「金沢の水」プレミアムボトルは、その後商品化に向けた量産開発に1年半をかけ、平成24年9月15日、発売に至りました。その間、ボトル本体の設計、金型トライ修正指示、シュリンクラベル、キャップシール、ダンボールパッケージなどのデザインを量産化に向けフォローを行いました。

雪吊りをイメージした冬バージョンと、紅葉をイメージした秋バージョン
雪吊りをイメージした冬バージョンと、紅葉をイメージした秋バージョン

金沢の工芸品である加賀手まりをイメージした「金沢の水」プレミアムボトルは、金沢美術工芸大学で初めて知的財産権(ボトルの意匠登録)を取得することに成功し、その権利を生かした活動の初めての例として注目を集めています。

ラベルのデザインは2種類。伝統工芸「加賀手まり」の刺繍による表現を、秋の紅葉をイメージした赤を基調にしたデザインと、冬の雪吊りをイメージした濃い青を基調としたデザインで展開し、どちらも中央に兼六園のことじ燈籠をモチーフにしたラインを配して、金沢らしさを演出しました。キャップシールには加賀藩前田家家紋の梅鉢模様を金箔色でデザイン。伝統の重みのある意匠としています。

赤と青の2色のデザインは、並べると内裏雛のイメージを彷彿とさせるため、2本まとめて購入されることも多く、手ごろなお土産として、現在順調に売上げの実績をのばしています。

最終選考に残った3案:加賀友禅の友禅流しをモチーフにした案、金沢の雪と雪つりをテーマにした案、加賀手鞠をテーマにした案
最終選考に残った3案:加賀友禅の友禅流しをモチーフにした案、金沢の雪と雪つりをテーマにした案、加賀手鞠をテーマにした案
意匠登録されたボトルの形状
意匠登録されたボトルの形状
委託者 金沢市企業局
研究体制 授業導入型のちプロジェクト型
担当教員
2010年10月~2011年3月
デザイン科 製品デザイン専攻 教授 浅野 隆
デザイン科 視覚デザイン専攻 准教授 鈴木 康雄
2011年4月〜2013年3月
デザイン科 製品デザイン専攻 教授 浅野 隆
参加学生
2010年10月〜2011年3月
フェーズ1 デザイン科 製品デザイン専攻2年全員、視覚デザイン専攻2年全員
フェーズ2 デザイン科 製品デザイン専攻2年 荒金明道、松浦泰明、村上沙穂
2011年4月~2013年3月
デザイン科 製品デザイン専攻4年 村上沙穂
デザイン科 視覚デザイン専攻4年 小林佳奈子、志村洸賀
期間
2010年10月1日~2013年3月31日
  • 2010.10 オリエンテーション
  • 2010.11 視覚デザイン、製品デザインの課題としてデザイン開始
  • 2011.01 金沢市企業局長ヒアリング及び評価
  • 2011.05 最終デザイン案決定
  • 2012.01 商品化決定(商品化に向けた具体的デザイン開始)
  • 2012.08 意匠登録
  • 2012.09 発売開始