インターネットでの情報発信の多くは、スライド式のプレゼンテーションのような平面的なレイアウトである。奥行きのある表現を活用すれば、連続的な情報のつながりだけではなく、情報と情報の新しいつながりや関連性も表せる可能性があると考えた。環境や文化などあらゆる情報の源である「地球」そのものに情報を配置することで、立体的に情報を発信、伝達できるのではないだろうか。そこで、仮想空間に情報を配置した地球儀を作成し、情報発信や共有に使用するためのアプリケーションを考えた。作った地球儀を世界に発信できるように独自のSNS要素を含んだものとする。グローバルな視点から世界の情報を見渡せるほか、地球を俯瞰した意識を生み出せる。このアプリにより地球を舞台とした、新たなコミュニケーションのあり方、プレゼンテーションとしての活用、ビジネスや教育の場での発想や創造性を生み出すきっかけとなることを狙いとする。

WOWとの共同プロジェクトとして、ワイヤーフレームの制作、使いやすいUIデザインの表現、プロモーションの仕方など、アプリケーションの企画から開発までを、同社のUIデザイナーやプログラマーのアドバイスを受けながら制作した。