卒展レポート

東京造形大学

2016年度 東京造形大学 ZOKEI展

  • 一魚一会 魚の記憶とモノローグ
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一魚一会 魚の記憶とモノローグ

三浦 優大
造形学部デザイン学科 グラフィックデザイン

6歳の夏。祖母の住む広島の湖で僕は生まれて初めて魚を釣り、生まれて初めて魚と出会う喜びを知りました。

僕は22年間の人生で、人と出会ったときのエピソードをあまり覚えていません。
その一方で魚との出会いには感情移入できるエピソードが沢山あって、そしてそれをはっきりと記憶しています。
感じたイメージや経験、思い出など、魚一匹一匹の出会いに対して強い思い入れがありました。

この違いはなんだろう?と、あるとき思いました。
インドアな環境で育った僕にとって魚との出会いは滅多にない機会で、人との出会いと比べたら本当に貴重だったのかもしれません。
そして単純に魚が好きという感情も一因として大きかったのだと思います。

人生で何度出会うかわからない。もしかしたらもう出会えないかもしれない。
そんな一期一会的な魚との出会いの記録を、ポスターとして記録に残しました。
そしてそれぞれのポスターに僕のモノローグを添えています。

ポスターやモノローグの中には魚や釣りの知識がないと難解なメッセージもあります。
それについては僕から敢えて解説せず、皆さんの想像力もしくは探究心に委ねることにします。

全てのポスターに思いを込めて。
魚との出会いを卒業制作という形で記録しました。

作品一覧