武蔵野美術大学
平成30年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
Gosui -20分のはたらくお昼寝プロジェクト-
- 重田奈々帆
- 基礎デザイン学科
生活において必要不可欠な睡眠。夜にしっかり睡眠をとっても、午後からあくびがでる経験は誰にでもあるはず。昼寝は日本語で午睡、ヨーロッパではシエスタ、世界的にはナップとして行われています。普段から私は、午後の授業中ウトウトしたり、眠さから作業が遅くなることが多々あります。午後からの作業効率を上げるためにできることを考え、昼寝の効果に注目しました。日中に20分程度の仮眠をとることは、夜の睡眠を補助し、午後からの活動をリフレッシュさせる効果があることが研究により明らかにされています。効果が認められていても、実際に日本のオフィスやカフェで堂々と昼寝がとれる場所はなかなかありません。そのような雰囲気を変えるべく、効果を分かりやすく提案でき、楽しくお昼寝をとるヒントコンテンツを提供する「Gosuiproject」を企画し、調査をまとめた展示を行いました。
プロジェクトでは、すぐに昼寝を始められる環境を整え、効果的にお昼寝をとってもらうワークショップを行いました。お昼寝にあると便利な毛布やネックピローを自由に貸し出しをして、すぐに始められる環境を整え、午前11時~14時の間、カフェインが多い飲み物を飲み、必ず20分だけの仮眠に留めて起きることで誰もが成功しやすいルーティンを決めました。誰もが自由に休憩を取るには、組織や会社全体で昼寝をとることへの理解が必要です。効果の説明から実践例をまとめた資料や動画を用意し、周りを巻き込みやすい仕掛けを制作しました。