武蔵野美術大学
平成29年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
AWAKENING – Man is the measure of all things
- オルメショ オルネラ ソル
- デザイン情報学科
このプロジェクトでは、古典美術、ルネサンスの絵画の光や構図の要素を取り入れた写真作品と、現代技術を合わせたミクストメディアインスタレーションです。
肖像画は社会において重要な役割を持ち、歴史と神話、この世の成功と地位の描写として価値があった頃の、古典芸術である。現在はいつでもどこでも携帯でポートレート写真がとることができる。このプロジェクトは昔と現在の意味合いのギャップを埋めるインスタレーションです。
「人間は万物の尺度である.」古代ギリシャの哲学者プロタゴラスの言葉。個々の人間の知覚こそ、真理の基準であり、自分は自分の目でしか見えないので絶対的な真理は存在しないという意味である。そこでARのテクノロジーを観客に与えることでポートレートを写真としてを写っている人物を見るだけではなく、ある意味ではやりとりしている気持ちになって欲しい。作品をARアプリのカメラで見ると、サーバーに管理されたコンテンツをインターネットからダウンロードされ、写真の上にコンテンツが表示されます。
写っている人を見て、動き出し始める瞬間に絵画の人物が人間として知覚し、違う世界を見ている誰かがいるように反応させたい。魔法の鏡のように、自分が映るだけでなくその中の人とインタラクションできる。