私住宅街や道路にある街灯がその場を照らす。その様子を見る事が私は好きなのですが、映像もそのように空間の光源や照明として投影できないだろうかと考えたのが「Image as Light source」を制作し始めたきっかけです。

部屋の床に向けて映像を上から投影し、光源による影の落ち方を考慮しながら、5つの映像を一直線に並べて落ち葉が舞ったり転がる様子を表現しています。また、床に敷き詰められたタイルを背景として活用しているため、この作品はこの場所でしか見る事ができないものとなっています。部屋を照らすものとして映像が存在し、床から数センチ上の空間やその場にあるはずのない風を見る側に想像させ、投影された場所以外の広がりを作り出す。そんなインスタレーション作品を目指しました。