卒展レポート

文星芸術大学

平成28年度 文星芸術大学卒業・修了制作展

Vanilla Twilight

Vanilla Twilight

菅谷 香織
マンガ

アイスランドにおける妖精伝説を知ったことから、この話を描いてみたいと思い立ちました。

人々は、何を聞き、何を見てそういった存在を信じているのか。ファンタジー作品におけるリアリティーの追求というのは、大変厄介で、大変勉強になる挑戦だったと実感しています。学生最後の課題作品として、自分が納得できるような仕上がりになるよう、夏休み前から構成を練り、キャラクターの心理や感情の変化を追いました。妖精という架空の生物を、どのように描けば実際に存在しているかのような説得力が出せるのか、宇都宮にある妖精ミュージアムへ行ったり、海外の書物を借りて調べたりもしました。最終的には、人間と特別な存在が共生する世界で、お互いがお互いをどのように思い、感じ、接しているのかを表現できるよう試みたのが、この作品です。

制作にあたり、先生方及び同じマンガ専攻の友人たち、家族や周りの方々から多くの助言や声援を頂けたこと、それにより、約8ヵ月という長く苦しい時間を乗り越えられたことは、私にとってかけがえのない糧となりました。その結果、このように優秀賞を頂けたこと、本当に嬉しく思います。これからも、書き手として、自分の思いや気持ちをマンガという媒体で読み手に伝えられるよう、精進していきます。

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