尚美学園大学
世界史学習支援システム
近藤啓史 / 芸術情報学部情報表現学科
歴史学習というものは本来、学習指導要領でも触れられているように、機械的な記憶を行うものではない。しかし、「歴史は暗記科目だ」というイメージが一般的になっている。そこで、ただ単語を記憶するだけの学習にならないよう、獲得した知識を互いに関連付け構造化する学習が提案されている。学習指導要領でも関連を意識させる学習は主張されており、出来事の関連に着目することで記憶が促進されることも示されているため、有効な学習方略と考えられる。
そこで、本研究では、学習者が視覚的に歴史事象間の関連を整理し、知識の構造化を助ける学習支援システムを提案する。また、学習者の理解度を視覚化し、教授者が授業の改善に役立てられるようにする。また、学習者に提示する歴史事象の定義、構造化を、教授者自身が行えるようにすることで、様々なレベルの学習者、学習範囲に対応可能なシステムの構築を目指す。 (研究部門 奨励賞)