Texmocaは、熱対流の性質を利用し、煙の挙動を誘導することで、動的な幾何学模様を生成する装置である。 規則的に配置されたヒーターから発生する熱量が、閉じた空間の中に熱勾配を生み出し、熱量バランスによって統制された幾何学的な流れの場を形成する。流れがつくりだすパタンは、ヒーターの熱量変化に従い刻々と表情を変化させていく。 物理法則を踏まえつつ、フィジカル・コンピューティング・テクノロジーを用いることで、流体素材のもつ潜在的な特性を引き出し、我々が未だ見たことのない表情を持つデザインマテリアルを創出する試みである。 共同制作:黒田杏子(環境情報学部 / 山中俊治研究室) 協力:CREST(デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術)