卒展レポート

東京造形大学

2017年度 東京造形大学 ZOKEI展

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personal record

マスダレンゾ
写真

personal record
2015年6月1日 – 2018年1月14日

日常とは何だろうか。

今現在起こっていることに対して、日常、非日常のどちらかに人それぞれの 価値観 によって基準が異なるが分類されると思う。一人一人の日常、非日常と同じ長さの時間 ( 1日であればおおよそ24時間 ) の中で自分を含め生活を続けている。

部屋に射し込む陽の光が伸びてくると冬が近づいていることを感じる。外は寒くなり暖かい布団を出し、ヒーターをつけた。ヒーターに近づきすぎると肌がヒリヒリ
するので、遠ざけて、また寒くなったらヒリヒリするくらい近づいての繰り返し。
ただ過ぎていく毎日の何もかもがあっという間に過去になっていった。
1 日 1 日が更新されていき呆気なく過去になり、 何気ない日々がどんどん記憶の底 に埋もれていってしまった。変わってゆく身の周りの風景、人間関係。繋ぎとめておきたいと思うし、さっさと忘れてどんどん上書きしていってくれとも思う。 写真から聞こえてくる声は、当時のリアルタイムで感じていたことに加えて、数え切れないほどの喜怒哀楽、様々な追憶の場面を素直に写し出していた。 周りの環境と私自身の性格のせいか、この日常がメインフィールドとなり、 今日もほんの少し小柄なカメラを持ち明日以降の私自身のために写真を撮る。

明日何をしようか。
写真がそう思わせてくれているのかもしれない。

作品一覧