東京造形大学
2017年度 東京造形大学 ZOKEI展
「Plant Plant Plant」
- 田中 俊平
- 室内建築
地球温暖化防止策として、木材の利活用による二酸化炭素の排出削減効果、固定化が注目されています。サスティナブルをテーマに置いた今回の研究では、この概念に沿い大規模木造建築を設計しました。
製品を生み出し、汚水や騒音を排出する工場地帯に着目し、計画地としました。機能の流れが一方通行である現状から、そこには循環機能を持つ装置が必要だと考えました。提案として、吸収することを連想させる生物的建築を目指し、自然の神である“龍”をデザインモチーフに取り入れました。
システムは植物の工場として周囲から排出された二酸化炭素をエネルギーへと変換させるほかに、周辺工場から排出された訳アリ製品を取り込んだ直売所となっています。商業施設の機能として捨てるはずであった製品の購入を促す場を作ることで新たな循環ラインを作り出します。同時に、工場夜景を楽しむという夜も楽しめる工場地帯へと循環させる装置になります。タイトルである“Plant Plant Plant”には植物の工場という意味に加え、ここに訪れた人に地球体の一部であるという思想を植えられたらという想いを込めました。