卒展レポート

学生別レポート2020

  • 新しい革シボ 架空の革シボが広げる革の可能性
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新しい革シボ 架空の革シボが広げる革の可能性

吉倉史夏
多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻

革独特の表情として知られる“シボ”。素材のらしさをより引き立たせるためにシボを加飾したり、牛革等に高価なエキゾチックレザーのシボを押して擬似表現するといった技術が存在する。そういった技術がある中で、なぜ人は実在するシボだけを表現し、そこに価値を置くのか疑問に感じた。1/1スケールだけではない、自然や昆虫の微細な美しさをシボに落とし込むことによって革の可能性を広げたい。エキゾチックレザーとして利用される生物の多くは、革を取るためだけに利用される。その一方、牛革や豚革は食肉加工の副産物である。副産物的な革の有用性を広げることで、希少な生物の保護にも役立つのではないかと考える。

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