岡山県立大学
岡山県立大学 デザイン学部・デザイン学研究科 卒業・修了制作展2020
「軒先に寄す人々」
- 田口裕都
- デザイン学部デザイン工学科建築・都市デザイン領域
京都には350年の歴史を継承する五花街が存在する。しかし近年、花街文化は衰退し、風情ある町の景観にも影響が及ぼされている。今回の設計では、花街文化と景観の保全を目指し、花街の構成要素に着目した商業施設と宿泊施設を提案する。
先斗町の町並みを特徴付けている軒先。その軒先空間に焦点を当て、拡張させた中間領域、「曖昧な空間」が町家を縦横に貫く。町並み格子を潜ると、場面が一転した開放的な空間が町家を貫き、閉鎖的な先斗町に親しみやすさと、空間の開放を提案する。
お茶屋を核とする、花街にかかせない要素で構成される商業施設と宿泊施設を融合させ、京都に息づく歴史と需要が共存し合う施設を目指す。