卒展レポート

岡山県立大学

岡山県立大学 デザイン学部・デザイン学研究科 卒業・修了制作展2020

  • 卓上調味料入れ「小小 shō-shō」
  • 卓上調味料入れ「小小 shō-shō」
  • 卓上調味料入れ「小小 shō-shō」
  • 卓上調味料入れ「小小 shō-shō」

卓上調味料入れ「小小 shō-shō」

坂本挑
デザイン学部デザイン工学科製品・情報デザイン領域

“日常に伝統を”

福岡県の伝統的工芸品「小石原焼」でつくられた卓上用調味料入れのブランドを開発。伝統的工芸品を生活のなかで身近に感じてもらうことを目標としました。本研究では、ネーミングからロゴ、パッケージ、プロモーションまでトータルに行うことで、ブランドイメージの統一と、新たな体験の提供を図り、「小石原焼」を知らない多くの人にその魅力を発信します。

製品は、シンプルかつコンパクトな形状と手に馴染むサイズ感で、大・小、2種類のサイズがあり、大サイズは釉薬による撥水加工によって、液体にも使用することができます。小サイズは、内側を素焼きにすることによって、粉末などの湿気を防ぎます。カラーリングは白・黒・赤・紺の全4色。釉薬の美しい色味を活かすために、小石原焼き特有の飛鉋(とびがんな)と刷毛目によって、小石原の土の色を出し、アクセントを生み出しました。

フラットで無垢な印象の木の蓋は、コンパクトな形状を目指すために、液体調味料等の液だれ防止に必要なくちばしのような突起はなくし、それでいて水切れの良い設計。自然の中で生まれる小石原焼の雰囲気を損なわないために、木材を用いました。

小石原の雰囲気を感じられる制作映像もあるので、もし良ければ見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=gtLQ-UcbFwc&feature=share

作品一覧